市場が拡大する越境ECの概要とメリットについてまとめてみた

市場が拡大する越境ECの概要とメリットについてまとめてみた

市場の拡大を続ける越境EC。
皆さんもその名前を聞くことが増えているのでいるのではないでしょうか?
今回は越境ECの概要とそのメリットについてまとめてみました。

越境ECとは?

越境ECは、電子商取引を国境を越えて行うオンラインショップのことを指します。
国内商品をインターネット通信販売によって国境を超えて販売することにより、ビジネス規模が拡大し、新規顧客の獲得や売上拡大が期待できます。
また、越境ECを通じて出店することで、海外に実店舗を構えるよりもコストやリスクを抑えられるため、世界中で注目される販売ツールとなっています。

訪日中国人の爆買い現象が起こった数年前から、帰国した訪日中国人が越境ECを通して商品を購入し続けるなど、越境ECビジネスが盛り上がる要因となっています。
インバウンド人口が増加するほど越境ECビジネスも比例して増加する傾向があります。
これに伴い、越境ECビジネスを支援する多くのサービスが登場し、日本国内で人気のECサイトも海外展開を行っています。

越境ECの市場規模

越境ECの市場規模は年々右肩上がりで、2018年の日本の越境EC市場は前年度から7.6%アップして合計2,765億円となっています。アメリカ経由での購入額は2,504億円、中国経由での購入額は261億円で、日本・アメリカ・中国の越境EC市場規模を合計すると前年比16.9%も増加した4兆9,309億円に拡大しています。
政府がインバウンド施策に注力している、それに併せて越境ECの市場も拡大していくことが予想されます。

越境ECのメリット

越境ECを運営するメリットは、以下の通りです。

  1. 海外で実店舗を置くより、越境ECの方がリスクを抑えつつ低コストで運用できる。
  2. 世界へと商圏が広がることで、新規顧客の獲得と売上増加の可能性が上がる。
  3. ECモールには既に多くの店舗が入っているため集客がしやすく、広告をする必要がない
  4. AmazonやeBayなど国際的ECモールによって、開設ライセンスの取得が簡単

越境ECでは多くのユーザーが定期的にモールを訪れていることから、売上・集客の面でもゼロから構築する必要がありません。新規商品の展開やマーケティング調査など別なところへ力を注げるので、ビジネス展開には大きなメリットがあります。商品カテゴリーに関しては、アニメキャラクターグッズや食器類などの嗜好品、日本限定の物は価値が高まり、さらに量より品質に重点を置いている傾向から、日本の商品は人気があります。

また、いくつものECモールが展開される中で、そのECモールの運営を手助けするような様々なサービスを提供する企業が近年増えていることで、参入するハードルが低くなっていることも注目の要因になっています。

まとめ

越境ECは、ビジネス規模の拡大や新規顧客の獲得を目指す企業にとって大きなチャンスとなります。
海外市場へのアクセスが容易になるだけでなく、コストやリスクも抑えられるため、国内市場だけでなく、世界市場においても競争力を高めることができます。
また、越境ECによって日本の商品や文化を世界に広めることができ、国際的な認知度や評価を向上させ、本格的な海外展開のきっかけを創ることが可能となります
今後も越境EC市場は拡大し続けると予想されるため、この市場の動向に注目し、積極的に取り組むことが重要となります。