越境ECを始める際に検討するべきアジアのECモール10選

越境ECを始める際に検討するべきアジアのECモール10選

右肩上がりで成長を続ける越境EC市場。
海外進出を考える際に、まずは越境ECで顧客のニーズを確認すると考える方も多いのではないでしょうか?
今回は越境ECを始める際に検討するべきアジアのECモールをまとめてみました。

拡大を続けるアジアのECモール

Tmall 天猫(中国)

中国版Amazonとも言われるアリババの傘下にあるのがTmall(天猫)です。Tmallは2014年にニューヨーク証券取引所で上場したことでも話題になりました。2018年の累計流通額は97兆円以上、店舗数は累計7万以上、市場シェア率は60%を越える中国最大級のECプラットフォームです。Tmallの主なカテゴリーにはファッション、家電、家具、食品などがあります。

Tmallの他に越境EC向けにTmallGlobal(天猫国際)がオープンされ、TmallGlobal内のユーザーは日本製品を好む傾向があることでショップ内の日本製品が売上1位を獲得しています。ファッション・コスメのカテゴリーでは高い売れ行きを記録し、伊勢丹・三越・ユニクロ・ミキハウス・マツモトキヨシ・LOHACOなどの多くの日系企業の出店も目立っています。また、中国の消費者は質の高い商品を求めており、日本製品が好まれる傾向にあります。

Vip.com 唯品会(中国)

女性ユーザー向けのアパレルアイテムに強いのがVip.com(唯品会)です。
会員数は2億人以上の人気のECモールVip.comは非正規品ブランドが混じらないように海外ブランドメーカーから直接仕入れをすることで、信頼性が高いのが特徴です。さらに万が一購入した商品が偽物であった場合は全額保障されるサービスがあり、モール全体のリピート率に繋がっています。

基本的に正規ブランドのアウトレット品が安く購入できますが、定期的なフラッシュセール(期間限定セール)手法によりリピート率が高く、さらなる売り上げに期待できます。女性をターゲットにしたファッションアイテムやアクセサリーなどを販売する企業におすすめです。

JD.com(中国)

中国で二番目に大きいECプラットフォームがJD.com(京东)です。
2018年の年間累計流通額は約45兆円であり、その主なカテゴリーは家電やIT機器、家具、食品などが含まれます。JD.comの特徴は、独自の物流ネットワークを持っていることで、迅速で確実な配送を実現しています。また、偽物の混入を防ぐために厳格な管理を行っており、信頼性が高いとされています。JD.comでは、家電やIT機器などの高価な商品を販売する企業が多く出店しています。

Qoo10(シンガポール)

シンガポール発のECプラットフォームであるQoo10。2018年にアメリカ最大のECモール「ebay」が買収し、日本での事業も開始しています。
シンガポールでは、日本製品に対して高い信頼性を持っていること、そして多くの日本企業がシンガポールに進出していることから、日本製品の人気が高まっています。
主なカテゴリーにはファッション、家電、家具、食品などがあります。また、多言語対応がされており、英語やマレー語、中国語などの言語で利用することができます。

Lazada(東南アジア)

アリババグループが出資する東南アジア最大級のECプラットフォームがLazadaです。
インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6か国で展開しており、その総ユーザー数は約6億人にも及びます。
主なカテゴリーには家電、家具、ファッション、食品などが含まれています。越境ECを展開する企業にとっては、東南アジア市場を一気に網羅できるメリットがあります。

Shopee(東南アジア)

東南アジアで急成長を遂げているECプラットフォームがShopeeです。
シンガポールを拠点に、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムなどの東南アジア諸国で展開しています。主なカテゴリーにはファッション、家電、家具、食品などが含まれています。
特に若年層に人気があり、モバイルアプリを中心とした利用が盛んです。また、Shopeeはオークション機能やタイムセールなどを積極的に取り入れており、ユーザーの購買意欲を高める仕組みが整っています。

2-7. Tokopedia(インドネシア)

インドネシア最大級のECプラットフォームであるTokopedia。そのユーザー数が約1億人にも及びます。
主なカテゴリーは家電、家具、ファッション、食品などで、日本製品に対する需要が高いことが特徴です。
また、インドネシアには多くの無店舗小売業者が存在しており、Tokopediaは彼らにとって販路を拡大する重要な手段となっています。

11street(マレーシア)

マレーシアで人気のECプラットフォームが11streetです。
マレーシアの人は日本の文化や商品に親しみを持ってる人が多く、日本製品に対する需要が高い傾向にあります。主なカテゴリーにはファッション、家電、家具、食品などです。
11streetは独自のポイントシステムやクーポンを提供しており、ユーザーのリピート率を高める仕組みが整っています。

Tiki(ベトナム)

ベトナムで急成長しているECプラットフォームがTikiです。主なカテゴリーは家電、家具、ファッション、食品などで、日本製品に対する需要が高いことが特徴です。また、Tikiは独自の物流ネットワークを持っており、ベトナム国内での迅速な配送が可能です。さらに、信頼性を重視して偽物の混入を防ぐための厳格な管理を行っています。

Coupang(韓国)

韓国最大級のECプラットフォームであるCoupangは、そのユーザー数が約2,500万人にも及びます。主なカテゴリーは家電、家具、ファッション、食品などで、日本製品に対する需要が高いことが特徴です。Coupangは独自の物流ネットワーク「Rocket Delivery」を持っており、韓国国内での迅速な配送が可能となっています。さらに、信頼性を重視して偽物の混入を防ぐための厳格な管理を行っています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
これらのECサイトは、アジアで越境ECを展開する企業にとって魅力的な選択肢となっています。
それぞれの国・地域の特性やニーズに合わせて、適切なプラットフォームを選ぶことが重要です。また、ECサイトに出店する際には、各国の法令や規制にも注意を払い、現地の消費者ニーズや文化を理解し、マーケティング戦略を練ることが成功への鍵となります。

越境ECを成功させるためには、信頼性の高い商品やサービスを提供し、顧客満足度を追求することが不可欠です。
各ECプラットフォームの独自の機能やサービスを活用し、顧客とのコミュニケーションを大切にすることで、リピート率を高め、ビジネスの成長に繋げることができます。
また、越境ECを通じて現地のパートナーと出会ことで、本格的な現地展開のきっかけになるかもしれません。アジア市場における越境ECの展開には、大きなチャンスが潜んでいます。
適切なプラットフォーム選びと効果的なマーケティング戦略でチャンスを掴みましょう。