インバウンド需要の増加を狙える。旅行業・観光業が出展すべき海外展示会5選
インバウンド需要は早くもコロナ前より増加傾向にあります。インバウンド需要をさらに増加させるためには、展示会の出展から有効的に顧客獲得やニーズ調査を行うことも重要なプロセスです。
今回は、旅行業・観光業がメインとなる海外展示会を5つご紹介します。
World Travel Market (WTM) London(英国・ロンドン)
WTMロンドンは、世界中の観光業界関係者が集まる年間最大級の国際展示会です。毎年、50,000人以上の専門家が参加し、約5000社以上の企業が出展しています。
日本の旅行業、観光業の関係者が参加することで、主要なヨーロッパ市場からのインバウンド需要を促進することができます。また、WTMロンドンに出展することで、最新の観光動向や最先端のテクノロジーを取り入れることができ、日本の旅行・観光業界の競争力を高めることが期待できます。
ITB Berlin (Internationale Tourismus-Börse Berlin)(ドイツ・ベルリン)
ITBベルリンは、世界最大規模の観光見本市であり、毎年10万人以上の専門家が参加し、180カ国以上が出展しています。
欧州市場をはじめとする世界各国の旅行業者や観光機関との取引が可能なため、日本の旅行業、観光業がインバウンド需要を活性化させるための新たな提携先やマーケティング戦略を構築できるチャンスが広がります。また、ITBベルリンでは、世界の観光トレンドやデジタル技術の最新情報を得ることができます。
Arabian Travel Market (ATM)(アラブ首長国連邦・ドバイ)
ATMは、中東・アフリカ地域の主要な観光イベントであり、毎年、40,000人以上の専門家が参加し、約2500社以上が出展しています。
近年、中東地域からの訪日観光客数が増加傾向にあり、特に豊かなアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアからの観光客は、高額商品の購買が多く、消費額が高いことから、インバウンド需要を高めるために重要な市場となっています。ATMに出展することで、これらの国々からのインバウンド需要をより一層活性化させることができるでしょう。
China International Travel Mart (CITM)(中国・上海)
CITMは、アジア最大規模の国際観光見本市であり、中国をはじめとするアジア市場をターゲットにした観光業者が集まります。
CITMに出展することで、日本の旅行業や観光業は、中国をはじめとするアジア市場からのインバウンド需要を活性化させるための新たなビジネスチャンスや提携先を見つけることができるでしょう。
また、中国やアジア市場における観光動向や消費者ニーズを把握することが可能となります。
PATA Travel Mart (PTM)(アジア太平洋地域各国で開催)
PTMは、アジア太平洋地域の観光業界を対象とした展示会で、日本を含む世界各国の観光業者が参加しています。
日本の近隣国を含むアジア太平洋地域は、地理的に近く、文化的な共通点も多いため、インバウンド需要を高めるためのポテンシャルが高い市場といえます。PTMに出展することで、日本の旅行業、観光業は、アジア太平洋地域からのインバウンド需要を活性化させるための新たなビジネスチャンスや提携先を見つけることができます。
まとめ
以上の5つの展示会に出展することで、日本の旅行業や観光業は、ヨーロッパ、中東、中国、アジア太平洋地域といった世界各地からのインバウンド需要を活性化させるための新たなビジネスチャンスや提携先を見つけることができます。
また、各展示会で得られる観光トレンドやデジタル技術の最新情報を活用し、日本の旅行・観光業界の競争力を高めることが期待できるでしょう。